教員紹介(一般科)

菅野 颯人

KANNO Hayato

現在の研究課題と概要

  1. 強結合の場の量子論に関する研究
    素粒子を含む様々な量子多体系は「場の量子論」という理論で記述されます。場の量子論は量子系を扱う様々な分野で用いられています。一方で、その性質には未解明な点も多く、理論物理学の主要な研究対象の1つとなっています。例えば、原子核中で働く「強い力」の性質の解明は、場の量子論の理論的な解法に直結する問題であり、理論的な大きな課題となっています。また、場の量子論は数学的に厳密な定式化が得られていないため、数学的にも興味深い研究対象です。
    私はこの「場の量子論」の性質を、数値計算を含む様々な手法で解明する研究を行っています。
  2. 量子計算に関する研究
    場の量子論の数値計算は量子計算と大きく関係します。場の量子論の計算手法として、「テンソルネットワーク法」が近年大きく発展しています。この手法は量子計算と親和性を持つため、近年は量子計算との関連で広く用いられるようになってきました。この手法は素粒子論分野では比較的新しい計算手法ですが、従来広く用いられてきた計算手法に対していくつかの利点を持ち、従来の手法では計算出来なかった系に対して応用されています。私はこの「テンソルネットワーク法」を用いて場の量子論の性質を調べる研究を行っています。

研究業績

  1. Hayato Kanno, Shigeki Sugimoto, “Anomaly and Superconnection,” PTEP 2022 (2022) no.1, 013B02 [arXiv:2106.01591 [hep-th]].
  2. Hayato Kanno, Shinichiro Akiyama, Kotaro Murakami, Shinji Takeda, “Grassmann tensor renormalization group for the massive Schwinger model with a theta term using staggered fermions,” JHEP 11 (2025), 036 [arXiv:2412.08959 [hep-lat]].

所属学会、協会

  1. 日本物理学会
  2. 素粒子論グループ

担当科目

  1. 物理、応用物理