秋の専攻科行事として明石海峡大橋と神戸市中央水環境センター見学を実施しました (11日)
2022/10/11
10月11日(火)朝から秋の専攻科行事として、本校卒業生が学科を問わず幅広く社会インフラを技術で支えておられる現場を学ばせていただくことを目的として、
本州四国連絡高速道路(株)の明石海峡大橋と、神戸市建設局中央水環境センター西部処理場の見学を実施しました。
明石海峡大橋では神戸管理センター臼田副所長のご説明の後、本校卒業生の先輩方を含む5名のエンジニアの方々が付き添ってくださって、
一般には立ち入ることのできない管理通路から、様々な技術を見学させていただきました。特に、主ケーブルの防食方法の検討の積み重ねから、
主ケーブル内部を乾燥させて錆の発生原因を取り除く対策として、世界で初めて本四高速様が開発・導入された送気乾燥システムは、
今では世界の大きな吊り橋でも採用されるに至ったとのお話を伺い、たゆまぬ技術開発を通して世界のインフラ維持に貢献しておられる様子を学ばせていただきました。
午後からはを神戸市中央水環境センター西部処理場を訪問し、実際の処理水を身近に拝見しながら高度な生化学処理による汚水処理と、自治体として自然環境を守り、
資源の再利用を促進する立場から、処理水の活用や、精製した消化ガスの燃料化やガス発電技術についても詳しいご説明をいただきました。現場見学では、
実際の生化学処理プラント(最初沈殿池→反応タンク→最終沈殿池)、発電プラント(汚泥消化タンク→消化ガス精製→消化ガス発電)のご説明をいただきました。
午前午後どちらの現場でも本校卒業生の先輩方が活躍しておられるご様子を拝見して、社会インフラを支える技術の大切さを実感した有意義な一日となりました。(専攻科運営委員会)
![]() 舞子公園から淡路島の方向に向かって 撮影した集合写真です |
![]() 本校卒業生の先輩方も含め5名のエンジニアの方々が臼田副所長とともにご案内くださいました |
![]() 一般には立ち入ることのできない管理通路から様々な技術のご説明をいただきました |
![]() 床は網目で約50m下の海面まで見えるので、見下ろすと吸い込まれるような感じがします |
![]() 主塔を超えた辺りでご案内くださった先輩方と一緒に撮影した集合写真です |
![]() 中央水環境センターでは汚水処理にとどまらない資源の再利用についてもご説明いただきました |
![]() 微生物の働きで汚れを分解する生化学反応タンクでは、最初沈殿池からの汚水に返送汚泥も混ざります |
![]() 最終沈殿池では透視度1m以上にまで奇麗に処理された水の中で、たくさんの魚が泳いでいるのが見えました |
![]() 巨大な汚泥消化タンクで発生させたメタンガスを精製してガス燃料としたり、ガス発電にも利用されています |